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『オトナ女子美日和』Special Interview Vol.1 オトナ女子になった今も楽しめる 『少女革命ウテナ』

2017.12.22

これまで数多くのアニメを鑑賞されている松澤千晶さん。今回は、その中でも思春期に夢中になったという『少女革命ウテナ』の魅力について、たっぷりとお話を聞いちゃいました!



――『少女革命ウテナ』(以下、ウテナ)を好きになったきっかけを教えてください。

元々アニメが好きだったのですが、当時(1997年)は夕方に放送されていたアニメを観るのが習慣で、その延長線上で『ウテナ』を観ていました。

――アニメ放送当時は中学生だった松澤さん。どんな気持ちで観ていましたか?

『美少女戦士セーラームーン』や『魔法騎士レイアース』などの影響で“闘う女の子”に惹かれて、最初は『ウテナ』も同じ気分で観ていたのですが、途中で“これはまた違う作品だな”ということに気が付きました。あの頃の私にとってはまだ難しいお話で、正直よく分かっていない部分もたくさんあって……。思春期の女の子には刺激的な内容だったのですが、それがまだ分からない年齢だったんですね。何が起こっているのか理解できていないけど、でも直感的に“何か大変なことが起きているのかな”って、頭ではなく心で感じ取れる部分が多かったように思います。

――本作は、主人公の「天上ウテナ」と、薔薇の花嫁「姫宮アンシー」を中心とした物語。どのキャラクターが好きですか?

たくさんキャラクターがいる中で一番を決めるのは難しいけど、私は特に(有栖川)樹璃さんが好きです! 作中ではウテナが理想、アンシーが現実という描かれ方をしているのですが、放送当時は私にとってもウテナは理想的でとっても好きでした。でも大人になって観返したら、ウテナの子供の部分が気になって、周りが見えていないところにもどかしさを感じてしまったんです。ほかにもアニメの「黒薔薇編」では、サイドキャラクターが中心となって展開されるシーンがたくさんあるし、ウテナだけでなく登場人物の一人ひとりが主人公であることもこの作品の魅力だと思いますよ。

――同時期の作品には女の子が活躍する物語が多いですよね。その中でウテナにしかない魅力とは何でしょうか?

女の子の綺麗な部分もちょっと難しい部分もすべて描かれていることだと思います。例えば、クラスメイトと接していても普段は見えないような部分まで描かれていて、キャラクターによっては共感できる部分もあるし助けてあげたくもなる。なかには危険な関係性も描かれていますが、そこにあるのは人間として当たり前の感情なんですよね。不思議な世界だけど、どこか現実的にも感じられる部分が多かったのかな。私はウテナたちと近い年齢のときに観ていたので、一緒にいろんなことを知っていけるような感覚がありました。女の子のバイブルというよりは“心に刺さったクギ”みたいな感じです(笑)。

――思春期だった松澤さんにも大きな影響を与えたんですね。

いい意味で人生を狂わされました(笑)。特に“世間にとっての普通”と“自分にとっての普通”が違うことでウテナが悩む回が印象的でした。あとは、女性って男性の影響を受けて変わるものなのだなぁとか。いろんな目線で観ると、その分いろんな物語を感じることができるんです。

――大人になってから観ても、また違う目線で楽しめますね。

そうですね、今は完全に大人サイドからの観方に変わりました。あとから観たときに(有栖川)樹璃さんの「どうしてかな、自分の気持ちはどうして自由にならないのかな」という台詞が特に印象的で。子供の頃も分からなかったわけではないけど、処理能力が追い付いていなかったというか……大人になった今だからこそ理解できる、楽しめる部分もたくさんありますよね。

――今年はテレビアニメの放送から20周年、記念イベントの開催や「コンプリートBlu-ray BOX」の発売などで盛り上がっています。当時アニメを観ていた方や、これから初めてBlu-rayを観る方へ、改めて見どころや楽しみ方を教えてください!

『ウテナ』は衣装やモチーフなど、デザインが綺麗なものばかりで、もしそれがなかったら私もここまで惹き付けられていたか分かりません。衣装や象徴的な薔薇のモチーフなど、細かいところにまで物語を感じる部分が多いんです。決闘シーンも舞台を見ているかのような感覚で優美さがあり、そこで流れる音楽も印象的でした。これは女の子が殻を破って外に出て、自立していく物語でもあるのですが、そのストーリーも今の時代に合っていて普遍的なおもしろさがあると思います。今まで『ウテナ』を知らなかった人が、これから新しい気持ちで観られることが羨ましいです!

■Profile
松澤千晶
1985年東京都出身。2006年4月、NTV『Oha!4 NEWS LIVE』で学生リポーターとしてデビュー。以降、『日経CNBC』、TBS『ニュースバード』でキャスターを務めるなど、TV、ラジオを中心に幅広く活躍している。





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