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『オトナ女子美日和』Special Interview Vol.2 矢沢あい先生の作品は誰にとっても“バイブル”になると思います

2018.02.13

昨年末に放送された「女芸人No.1決定戦 THE W」で決勝戦出場を果たしたお笑いタレント・中村涼子さん。実は、大の少女マンガ好きでこれまでに読んだマンガは3,000作品以上!! 現在は “別冊なかむらりょうこ”という別名義で、少女マンガの伝道師としても活躍中。そんななかむらさんに『天使なんかじゃない』と『ご近所物語』の魅力を語っていただきました!

――これまでに3,000作品以上の少女マンガを読んでこられたそうですが、少女マンガを好きになったきっかけは?

私、1986年生まれで、『りぼん』のアニメがたくさん放送されていた時代に育ったんですよ。朝は『りぼん』のアニメを見て、夕方もまたアニメを見てっていう生活をしていたので、興味を持たざるを得ない状況でした。でも、ドハマりしたのは小学4年生のときに図書館にあった『ガラスの仮面』を読んで、“少女マンガって人が成長していく物語なんだ!”って感動したときです。今のところ、人生におけるすべての物事の中で少女マンガが一番面白いと思ってます。……実はお笑いも超えてますね(笑)。

――お笑いでも「少女マンガのヒロインが言いそうなセリフ」というネタを披露していますが、お笑いに少女マンガの要素を取り入れたきっかけは何でしたか?

コンビを解散して、次のコンビを組むまでにピン芸人をやらなきゃいけない時期があったんです。それで、面白いことがあったらコントにしたいと思っていたら本棚にブワーッと少女マンガがあったので、少女マンガを基にしたコントを作ったんです。そのときはあまりウケなかったんですけど、フジテレビの「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に出演したときに、日常にいそうな少女マンガの主人公のモノマネを持っていったら「あるある!わかる!」って言ってもらえたんですよ。

――少女マンガを読んできたからこそ生まれたネタですね。

でも、他の芸人さんを見ていると、小さいころから好きだったものがあるから今こういう芸をやっているんだなって思うようになりました。これからはもっと少女マンガとリンクしたお笑いをブレイクさせたいです。

――それでは『天使なんかじゃない』と『ご近所物語』について伺いますが、最初に触れた作品はどちらでしたか?

『ご近所物語』(以下、『ご近所』)のアニメですね! 『ご近所』は小学生でもわかる気持ちを描いてますよね。でも、『天使なんかじゃない』(以下、『天ない』)は小学生から見たらすごくオトナっぽく見えたんですよ。でも、中学生のときに読み返したら『天ない』にドハマりして。その影響で中学時代は体育祭実行委員を2回やって、高校時代はついに生徒会に入りました(笑)。『天ない』って、本当にキャラクターや舞台の設定が神がかっていると思うんですよ。

――確かに、須藤晃のように一見恐そうに見えて実はすごく優しい男の子がいたら好きになっちゃいますよね。

そうなんですよ!(その見た目で)猫拾ってんじゃねぇよ!って(笑)。それに、創立したての高校で、先輩後輩の上下関係も校則や規律もなくて、そういうものを新しく作っていく筆頭に主人公たちがいるっていう。自分たちで考えたことが高校という舞台で現実になっていくのは夢のような世界ですね。

――こんな高校生活を送ってみたい!って思いますよね。

いや、ホントに! 読み終わって、泣いて、カッコイイなって思って、最終巻を閉じたとき、私には二度とこんな時代は来ないんだっていう落差に吐きそうになりましたね(苦笑)。『天ない』は夢が溢れすぎて危ないです。

↓『天ない』の名シーンに想いを馳せるとグッときてしまうなかむらさん


――なかむらさんにとって、『天ない』の魅力とは?

私の場合、“何かにチャレンジし始めた主人公が、とあるきっかけで成長していく”というストーリーに相当興奮するみたいで、それが『天ない』にはたくさん詰まっているんですよね。『天使なんかじゃない』を一言でまとめると、「青春」だと思うんです。青春って、何かに阻まれることなくやりたいことをやれる環境のことだと思っていて、『天ない』を読んでいると意外と制限を作っているのは自分自身なんじゃないかってことに気付かされるというか。ちゃんと楽しいことをやっていれば、マミリン(麻宮裕子)みたいな子が現れて、願わくば晃みたいな人が現れて……っていう(笑)。設定がファンタジーじゃなく、地に足がついた物語だからこそ「一緒に踏み出していけるかもしれない!」って思わせてくれる、誰にとってもバイブルになり得るマンガだと思いますね。

――事前に好きなシーンを選んでいただきましたが、ヒロイン・冴島翠の友人の麻宮裕子が「私は冴島翠みたいになりたい」と言うシーンですね。なかむらさんもマミリンと同じ心境になりました?

ならざるを得ないですよね……! マミリンって裕福な家に生まれて、綺麗で、成績も良いじゃないですか。そんなマミリンが、自分の感情のままキラキラと動く翠に憧れるっていうところが、マミリンは自分を突き動かす何かが欲しかったじゃないかって感じるんですよ。最初は翠のことが嫌いだったのに、いつの日か自分は翠に憧れているんだっていう感情に行き着くんですよね。そして、このキラキラした人をもっと輝かせたいとマミリンが翠を支えだすというマミリンの物語に感動します!

――まだ『天ない』を読んだことのないオトナ女子に、オススメしたいポイントってありますか?

“自分たちで考えて自分たちで実行していいんだ”っていうシンプルな答えを貰えるところですね。私は『天ない』を読んで高校時代に「芸人研究同好会」って部を作りました。どんな物事でもイチから始まったものだと思えば何でもできるんじゃないかっていう希望が詰まっているマンガですよね。うまくいかないこともいっぱいあるけど、ジタバタしたことも後から俯瞰で見たらそれはそれで青春の1ページだなって、30歳でも40歳でもそう思えるマンガだと思いますね。『天ない』には恋愛・友情・青春のほかに、希望や挫折も詰まっていて、主人公の翠がなぜ『天使なんかじゃない』と思ったのか……ということを考えながら読んで欲しいですね。

――ありがとうございます。インタビュー後編では『ご近所物語』について、そしてキャラクターアイテムについてもお伺いしていきたいと思います!



■Profile
別冊なかむらりょうこ(中村涼子)
1986年新潟県出身。大学在学中にコンビを結成し、2007年からワタナベエンターテインメントに所属。現在はピン芸人として活躍する傍ら、大好きな少女マンガの魅力を幅広く発信中。

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